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2006年9月28日 (木)

死と向き合う時間を作る

Shitomukiau
友人が亡くなった。
退院して家でお祝いしようね。と言ったら返事をしていたので、
そんなに悪いとは思ってなかった。
結局彼は何も言わなかった。いつも本心を隠している人間だったけれど、
もう少し話してくれたらよかったのに。といまさらながら思う。

しかし、いつも人の死に出会うと、悲しみと反対に自分の生を真剣に考える。
生まれ時から決まっている、いつか必ず来る死。
この短い時間に私はどんなことをして、消えていくのだろうか。
何かを残していきたい。とモノ作りをしている人たちは言う。
素晴らしい映画や絵や言葉、名を残したいと思う人も多々。
でも残したからといって、生きている間に認められて、有名になったりして
それはそれで嬉しいのかもしれないけれど、
ここ世からいなくなった人はそれを幸せと感じるのだろうか?

私は残したくない。もし余命がわかっているのなら、ほとんどのものを整理し、
片づけてしまって消えてしまいたい。
生きているこの瞬間に小さな幸せを感じることに、エネルギーを費やしたい。
作品も確かに誰に何かを感じてもらいたい。と思って作っているのだから、
結果的に残ってしまうことになるのだろうけれど、
それも自分の思いを身体に残しておくことができないから外に出しているだけで、
後生まで残っていて欲しいなんて思わない。

でも死の直前、誰かにそばに居て欲しいとは思うかもしれない。
好きな人の顔は最後に見たいと思うし…。

お葬式はほとんど人を呼ばなかったらしい。
でも彼には最後に看取ってくれた女性がいた。
きっと今頃宇宙を飛び回っているのかなぁ…。

死は新たに生と向き合う時間だ。
彼は何も残していかなかったけど、
確かに存在していたのだから。


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